平成24年度 厚生労働科学研究費補助金 エイズ対策研究事業
「血液製剤によるHIV/HCV重複感染患者の肝移植適応に関する研究」江口班
研員名簿
区 分 | 氏 名 | 所 属 | 職 名 |
---|---|---|---|
研究代表者 | 江口 晋 | 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 移植・消化器外科 |
教授 |
研究分担者 | 玄田 拓哉 | 順天堂大学医学部附属静岡病院 消化器内科 | 准教授 |
上平 朝子 | 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 感染症内科 HIV感染症・抗HIV療法 |
科長 | |
國土 典宏 | 東京大学大学院医学系研究科 外科学専攻臓器病態外科学 肝胆膵外科 人工臓器・移植外科 |
教授 | |
塚田 訓久 | 独立行政法人 国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター |
医療情報室長 | |
中尾 一彦 | 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 消化器病態制御学 | 教授 | |
永野 浩昭 | 大阪医大学大学院医学系研究科 消化器外科学 | 准教授 | |
古川 博之 | 旭川医科大学 外科学講座 | 教授 | |
八橋 弘 | 独立行政法人 国立病院機構 長崎医療センター 臨床研究センター |
臨床研究センター長 | |
四柳 宏 | 東京大学大学院医学系研究科 生体防御感染症学 | 准教授 | |
高槻 光寿 | 国立病院機構長崎医療センター | 外科医長 |
班会議
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平成26年度 第3回 班会議
- 日 時: 平成27年1月12日(月・祝) 10時30分~12時30分
- 場 所: フクラシア浜松町
■ 議題
- (1)「江口班3年間のあゆみ」
- (2)「HIV/HCV重複感染に対して肝移植を施行した症例の組織学的検討」
- (3)「HIV/HCV重複感染に対して脳死肝移植を施行した症例の術後経過とHCV治療」
- (4)「HIV/HCV重複感染に対して生体肝移植を施行した症例の術後経過とHCV治療」
- (5)「症例報告:脳死肝移植登録を検討中の症例」
- (6) その他
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平成26年度 第2回 班会議
- 日 時: 平成26年10月23日(木) 16時30分~17時30分
- 場 所: 神戸ポートピアホテル 南館4F 神戸たむら
■ 議題
- (1)脳死肝移植症例の経過報告について
- (2)HIV/HCV生体肝移植症例の経過報告について
- (3)その他
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平成26年度 第1回 班会議
- 日 時: 平成26年5月30日(金) 11時30分~13時00分
- 場 所: ホテルニューオータニ ガーデンコート5階 ボードルーム
■ 議題
- (1)2年間の実績及び3年目の計画について
- (2)最近の文献的報告について
- (3)その他
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平成24年度 第1回 班会議
- 日 時: 平成24年5月25日(金) 10時00分~13時00分
- 場 所: 日本外科学会 事務局 (世界貿易センタービル 8階)
■ 議題
- (1)本研究班発起までの経緯
- (2)最近の文献的報告と今後明らかにするべき課題
- (3)その他
■ 本研究事業 要旨
本研究の目的は、すでに長崎大学で集積された血液製剤によるHIV/HCV重複感染者の肝検診のデータおよびエイズ診療拠点病院において過去に集積された肝機能データを解析し、同患者群への肝移植適応基準、特に脳死肝移植での適応基準を確立することである。現行既にHIV/HCV重複感染患者に対する肝移植術は実施されているものの満足する結果は得られておらず、普及した治療であるとはいいがたい。これはおそらく通常のHCV肝硬変症例よりも適応の判断が困難であり、治療のタイミングが遅れているためと思われる。特に血液製剤を介しての重複感染が社会問題となっている本邦においては、治療の選択肢としての肝移植治療を安定して供給することは社会からの要請であり、患者救済のため急務である。集積されたデータは肝機能のみならず免疫能や他臓器機能を含めて多岐にわたっているため、重複患者に特有な潜在的病態の把握や、新たな知見が得られる可能性もある。研究の遂行にあたり、画像収集や血液などの検体採取に際して、インフォームドコンセントのもと、被験者の不利益にならないように万全の対策を立てる。匿名性を保持し、データ管理に関しても秘匿性を保持する。
2009年から2011年の兼松班では、血液製剤によるHIV/HCV重複感染者の多くがChild分類Aで、みかけ上の肝機能は良好であるが、肝予備能検査であるアシアロ肝シンチ検査やICG検査では思いのほか肝予備能が低下しており、CT検査や内視鏡検査では門脈圧亢進症の所見である脾腫や食道静脈瘤が多くみられることが明らかとなった。HCV単独感染患者のChild分類A症例でこのような所見が得られることは極めて稀であり、おそらく重複感染患者に特有の病態と思われた。文献的にも重複感染患者ではChild分類Aであっても食道静脈瘤の破裂や肝性脳症などのエピソードがあると極めて予後不良となることが報告されており(Merchante Net al. AIDS. 2006;20:49-57.)、HCV単独感染患者とはことなる視点からの肝移植適応基準が必要であると思われる。これらの所見から、現在は通常のHCV+肝硬変の患者と同様なポイントとなっているHIV/HCV重複感染者の肝移植waiting listのポイントの再考を研究する。
CP分類の進行速度比較研究部会
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CP分類の進行速度比較研究部会
- 日 時: 平成24年10月10日(水) 12時30分~14時00分
- 場 所: 神戸ポートピアホテル
■ 参加者
- 江口 晋、市田 隆文、塚田 訓久、中尾 一彦、八橋 弘
- 江口 晋、市田 隆文、塚田 訓久、中尾 一彦、八橋 弘
■ 議題
- (1)CP分類の進行速度について
- (2)その他